ヒロインかと思えば、親友ポジでした【d!】

六話 ページ7

食堂

『えみりちゃん、生徒会の人たちで、気になってる人はいる？』

任務遂行してます。

「え？えっと…コネシマ先輩とか、ゾムくんかな…」

おーっと、よりによってそいつらか。

好感度メッッチャ低いからな。

コネシマ先輩は一個間違えただけでもめっちゃ下がるから、こういう時に好感度上げとかないとな。

こういう時とは、ヒロインが言った2人は好感度が上がるという謎システムなのだ。
全く意味わからないけど。

別にシャオロンが順調だからシャオロンルートいってもいいんだけど、さては逆ハー狙ってんな。

そうかそうか、え？めっちゃむずいよ？やばいよ？

『そ、そっか。シャオロンくんとか、仲良いじゃない？』

「良き友達、って感じかな…あ、今の、シャオロンくんには内緒ね！」

『うん』

生徒会の人たちの方を見ると、コネシマ先輩がいない。

あれ？と首をかしげた時、金髪が横を通り過ぎていった。

あ、今の、絶対聞かれた。これはまずいな。

コネシマ先輩はわざとらしくシャオロンの隣に座ると、何かシャオロンに話す。

ガンッと衝撃を受けた顔で、シャオロンはキョロキョロと辺りを見渡す。

慌てて私はあらぬ方を向き、素知らぬ顔で過ごした。

好感度下がってるな。絶対。

七話→←五話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す