ヒロインかと思えば、親友ポジでした【d!】

三十五話 ページ38

「Aちゃんって運動得意？初めてだからわかんない」

5時間目は、体育祭の種目の練習。生徒全員グラウンドに集まってる。

私と同じ種目の女子は、予想してたけど半分ゾム目当ての子らしい。

障害物競走はネット潜っていくとか平均台とかしていって、一位を競う種目。

意外と汚れたりする。てか確実に汚れる。

『普通だよ。でも、頑張ろうね』

「生徒会の人に応援されるんだもんね！勝たなきゃね！」

生徒会の人が手本を見せる時、歓声すごかった。もちろん、私も歓声上げた。


平均台、落ちたらやり直しだから時間かかっても慎重に行った方がいいな…

ぶつぶつ呟きながら、障害物を見ながら攻略を考える。

「簡単やな」とか言いながらヒョイヒョイ乗り越えていくゾムに見惚れている女子生徒が多い。

ヒロインを盗み見てみたが、やはり持ち前の運動神経で注目を集めている。

ヒロインと目が合った。さりげなく。

首を傾げると、ヒロインは自分の頭上を示す。

ああ、なるほど。好感度ってこと？

目を凝らして確認する。

好感度は頭上なので目立つ。攻略対象がどこにいるかも分かり易い。

ウツいつのまにか「6」だって。いやでも今、「7」に変わった？

7になったのだとしたら、他の攻略対象に並ぶよ？コネシマ先輩とオスマン先輩。

さては昼絶対バチコリ当てただろ。流石すぎて怖い。

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