三十話 ページ33
「Aちゃん、どこ行ってたの？」
昼食の時間。てっきりもう屋上に行ったかと思ってたのに、ヒロインはまだ教室にいた。
『先生に用事を頼まれてて……何かあったの？』
「明日にね、サッカーの試合応援しにいくの！シャオロンたちと！」
『コネシマ先輩か…』
「何か差し入れしてあげたいんだけど、何がいいかな？」
無難にレモンの蜂蜜漬けとかでいいんじゃなかったっけ。
先ほどは気分が悪くなったが、かといって好感度を下げるわけにはいかない。
イベント内容覚えてるかなと思いながら頑張って記憶を掘り起こす。
同級生組で応援しに行く。試合はイベントだから絶対勝つはず。
「そういえば、Aちゃんはいかないの？」
『行かないよ』
結果がわかる試合なんて面白くない。
そうだなぁ、コネシマ先輩は生徒会の人たちとは親友でしょ、ならお揃いグッズとかやる気でるんじゃないか。
でも、まだ一桁なのに距離詰めすぎだよな。
いくら話せてるとはいえ、一歩間違えたら一瞬でマイナス行きになるし。
『コネシマ先輩さ、たぶん限られた人しか差し入れ受け取らないと思う』
だから、今回はやめといたら…？と、言おうとした。
その時、ヒロインの携帯が鳴る。電話だった。
ヒロインが通話に出ると、電話の相手はシャオロンらしい。
「そろそろ話終わったん？」と聞こえてきた。風の音と他の声も聞こえる。
「あ…」
返答に困ったヒロインが私を見る。
『待たせてるんでしょ？行っておいでよ』
「ごめんね、それじゃ！」
バタバタと慌ただしく教室を出ていく。
そっか、明日か。忘れてた。
どうしよう、行こうかな。結局肝心なところは話せてないし。
とりあえず行ってみて、大丈夫そうだったら帰ろう。
コネシマ先輩の試合だから、たぶん後輩のショッピとかも来るんだろう。
何気に好感度上げチャンス？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 500人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なな - 更新！ありがとうございますまぁぁぁす！！ (5時間前) (
レス) @page48 id: cffe520b59 (このIDを非表示/違反報告)
無名 - 華斗さん» ありがとうございます！話が浮かんだ時に書くので更新はまちまちですが頑張ります！ (4月24日 18時) (レス) id: 197d152f6c (このIDを非表示/違反報告)
華斗(プロフ) - 好きすぎて毎日拝見しています！応援してます！！ (4月23日 12時) (レス) id: bd626aa164 (このIDを非表示/違反報告)
無名 - 石さん» ありがとうございます！夢主ちゃんもヒロインちゃんも喜んでると思います💪 (3月20日 9時) (レス) id: 197d152f6c (このIDを非表示/違反報告)
無名 - ーーーさん» ありがとうございます！？そう言ってもらえて嬉しいです🙏 (3月20日 9時) (レス) id: 197d152f6c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：無名 | 作成日時：2024年3月17日 18時
