ヒロインかと思えば、親友ポジでした【d!】

二十六話 ページ27

1､2週間後。ヒロインたちが帰ってきたらしい。

会ってないから知らないけど、たぶん日焼けしてる。

合宿が終わってもなお、学校で生徒会の仕事をするらしい。

メールで色々やり取りした後、久しぶりに会うことになった。


公園

ベンチに座る。

『合宿どうだった？』

「楽しかったよ」

『うーん、生徒会の人たち(の好感度)を確かめたいんだけど、今会えないもんね…』

「学校来る？私も知りたい」

もう好感度とか遠回しに言わなくていいだろ。

普通に「好感度確かめたい」って言いたい。

『二学期始まったらでいいよ』

「そっか。でね、合宿で皆と仲良くなれたはなれたんだけど……誰かわからないけど、私をよく思わなかった人がいる気がするような気がするの」

遠回しすぎるけど、誰かの好感度が下がった気がするってことか。

誰だろうと考えていると、「あれ、えみり先輩？」と後ろから声が聞こえた。

1年目にヒロインを先輩呼びするキャラはただ1人……

ショッピは学園に入学するまでさん付けで呼ぶ。

つまり、この声はチーノ。

なんだかんだ声は初めて聞いた気がする。

そんなことを数秒で考え、ヒロインが振り返ると同時にベンチを立った。

そのまま振り返らず公園を出る。

離れたところで振り返ると、2人は楽しそうに話していた。

合宿には後輩キャラの2人いなかったし、好感度調整イベント的な感じかな。

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