[wrwrd]乙女ゲームの世界に転生しましたが、モブな人たちと青春しますPart6

切り返し ページ7

No side


誰かの堪忍袋の緒が切れた音がする。
いや、ここは"誰か"ではなく"彼ら"が正しいのかもしれない。




tn「はァァ……そろそろ認めてくれませんかねェ？めっちゃ見苦しいねんけど」

os「ホンマに。あんさんら立場分かっとる？？一歩間違えてたらAは死んどったからな？」





とうとう副会長と書記長が声を上げることに。
それぐらい彼女達の言葉に怒りを感じていた。


まぁ、彼らだけでは無いが。





kn「お前らもういっぺん言うてみぃ。誰が虚言吐いたって？それ以上おかしなこと言うと舌切るで」

sha「いや怖。…でも賛成やなァ。そんなに威張ってられるのも今だけやで。証拠はたんまりあるからな」





そう淡々と述べる2人。
彼女達は"証拠"という言葉に分かりやすく反応する。



これを見逃さなかった。





rd「じゃあまずこれ」





そう言ってらっだぁがおもむろに切り出した。

らっだぁが持ってきたのは先程蓬たちを助けるために壊した南京錠。




rd「普通は体育館倉庫に南京錠なんて掛かってないんだよね」

「だからってこれだけで…！」

rd「ハイハイ分かってるって。これだけじゃ証拠にならない、でしょ？」





そう言って次はボイスレコーダーを取り出す。
録音再生ボタンを押すと、そこから藤井の声が聞こえてきた。





ai[わたし、その3人組に過度なイタズラをされてて…今日もトイレまで追い込まれて水をかけられそうになったんです…そしたら私の個室の隣に居た子が被害を受けてしまって…

思い切り水をかけられていたんです。かけられた後その子の声が震えていました…間違いないです]






そこで音声が途切れる。





だが、この音声を聞いても彼女達は否定した。







「こ、これは違います！私たちの事じゃありません！」

「そ、そうですよ！これは私たちを嵌めるために嘘を言ってます！！」








さすがにここまでの否定となるとこちらが苦笑せざるを得ない。完璧な証拠まで掴んでいるのに。





rd「はァ……じゃあ次、天乃先生。アレ」

pe「はいはい」





そう言いながらぺいんとは1つのパソコンを取りだし操作する。そしてそれを彼女達に見せた。


そこにある映像が映る。






pe「はい、これ君たちだよね？」







映っていたのは旧校舎の裏側にある監視カメラ。

このカメラは誰かが侵入してきた証拠として置かれているのだが、誰がこのために使うと思っただろう。



そこにはバッチリ彼女達が映っていた。

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