正念場 ページ6
No side
時は遡り、生徒会室。
彼らが蓬の病室を出て閉じ込めた女子生徒らに鉄槌を下すため皆、神妙な面持ちで待っていた。
また単純に蓬たちを見つけた教育実習生、らっだぁとぺいんとが遅いせいでもある。
少し経ってその彼らが入ってきた。
そしてそこには、紛れもない蓬たちを閉じ込めた女子生徒3人を連れていた。
その女子生徒3人は怖がる様子は全くなく、むしろこの状況を喜でいるようだった。
そして、生徒会長の椅子に座っているグルッぺンが彼女たちに問うた。
gr「ここに呼ばれた理由は分かるか?」
この問いに彼女達は
「も、もしかして…生徒会長直々のスカウト、とか…?」
「え!?マジで…!?」
「そ、それならどうしよ…!今日メイクしてないんだけど…!!」
1人の発言によって彼女達の妄想が広がってゆく。
絶対にそんなことは有り得ないと彼らの目がそう言っていた。実習生の2人でさえ彼女達に軽蔑の目を送っている。
ut「あーなるほど?生徒会からスカウトね。……そんな事有り得るわけないやろ?」
鬱が彼女たちにフラフラと明るい声で近づいたと思った瞬間、凍りつくほどの冷たい声で、だが顔は笑ったまま彼女達を突き放した。
この言葉に今まで盛り上がっていた興奮はすっかり冷え、表情が固まる。
そんな中、グルッペンは話を続けた。
gr「俺がお前らを呼んだのは他でもない。Aと藤井を閉じ込めた件についての処分だ」
そう告げた瞬間、彼女達の顔が引つる。
"しまったバレてる。それも早く"
そう思った。そして咄嗟に嘘をつく。
「え、ちょ、何ですかそれ…?私たちそんな事してません!」
1人が声を荒らげるように答えた。それに続くように他2人も声を上げる。
だが、この光景は彼らにとって不快の対象でしかない。
ci「…あんな先輩方。そんな嘘言われても俺らは騙されへんねん。お前らのせいでA先輩かどんな目にあったか知っとるか??」
zm「…なァ、グルッペン。コイツらもう退学させよ」
この光景に先に声を上げたのはチーノとゾム。
顔には不快感を隠すことなく顕にしている。
しかし、答えたのはグルッペンではなく
「ま、待ってください!!私たち本当に何もしてないんです!!」
「た、多分その被害者2人の虚言です…!!」
「信じてください……」
この瞬間、堪忍袋の緒が切れた音がした。
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ふらんすぱん - 大好きです! (4月29日 10時) (レス) id: 37d11ec695 (このIDを非表示/違反報告)
たまこ(プロフ) - 初めから今まで一気に見てしまいました!!本当に面白すぎます!!ニヤニヤしてみました!!これからも応援してます!! (1月15日 20時) (レス) @page30 id: 234b29bb43 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - んふふふ好きです!!これからも無理せず頑張ってください (12月28日 6時) (レス) @page27 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
カフェラテ好きののあ。 - お、山下くん?もっといけ!山下くん!!!(もうこの回で山下君推しになった)(でもzmさんも好き) (12月26日 10時) (レス) @page26 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - あらあらあらあら…?山下くん?これは?おっと? (12月18日 5時) (レス) @page25 id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーりんち | 作成日時:2023年10月12日 12時