難しい相手 ページ30
ゾムは私を見て不服そうにした。
zm「…いつも通りやねんな」
『え……っと？』
zm「…まぁええわ。一緒に学校行こ」
私の言葉には反応せず、自問自答して終わってしまった。
そして一緒に行こうと誘いを受ける。
だが、この誘いは私の応答関係ないのか、ゾムは私の隣を歩き出した。
いやバリバリ意識してますけど何か？？？
最初の声をかけられた時の反応思い出してみて？
分かりやすく動揺してるぞ？？
なんなら隣に立った瞬間の柔軟剤の匂いに当てられてさらに意識してますけど？？
おい鈍感か。
そう思いながらゾムといつも通りに話す。向こうもいつもと変わらない様子で話すので若干意識せずにはいられた。
＿＿＿
in 学校
朝からそんな死闘を繰り広げ、何とかして学校に辿り着く。
私はこれから図書室に行く予定で、ゾムは部活の朝練で早く来たらしく昇降口で別れることになった。
ようやくｯ！！！
心臓がずっとバクバクだった私にとって安堵できる瞬間はこの上ない。
zm「あ、もうここか」
『じゃあ私図書室行くからね』
zm「ん、…なあA」
『…え、あ、はい！どした？』
昇降口に足を向けた瞬間に話しかけてくるゾム。それに1歩遅れた形で返した。
ゾムはそんな私を優しく見ていて、だけど口から出る言葉はとても重いもので。
好きだと言わんばかりの熱量で言った。
zm「俺だけ見とってな」
『…ぁ、ぇ……い、一日中は無理カナ！！？』
zm「、ぶっ……ｯ今日はその顔で勘弁したるわ」
『う、うるさいななんか！？朝練頑張ってね！！！』
zm「え……あ、ちょッ！！」
その後私はゾムの静止を聞かず、言い逃げするが如く校舎の中に入った。
やっぱりああいう事言われると反抗したくなるのは何故なんだろう。負けず嫌いの心か…？
そして言い逃げは最高に勝った気がする。
やはり私は自分との絡みではなく、ヒロインとの絡みが見たいのだ。私の一生の野望。
だけどだんだん難しくなってきているのは何なんでしょうね。
そう遠い目をしながら図書室まで小走りしたのだった。
＿＿＿
一方その頃……
zm「くそあいつｯ……言い逃げしやがって…ｯ」
ゾムは先程の蓬の真っ赤な顔で"部活頑張れ"と応援され、仕返しを食らって悶えている最中だ。
zm「俺がさらに意識してどーすんねん……」
蓬を落とすのは苦労しそうだと思ったゾムであった。
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←好感度解放
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2373人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふらんすぱん - 大好きです！ (4月29日 10時) (
レス) id: 37d11ec695 (このIDを非表示/違反報告)
たまこ(プロフ) - 初めから今まで一気に見てしまいました！！本当に面白すぎます！！ニヤニヤしてみました！！これからも応援してます！！ (1月15日 20時) (レス) @page30 id: 234b29bb43 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - んふふふ好きです！！これからも無理せず頑張ってください (12月28日 6時) (レス) @page27 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
カフェラテ好きののあ。 - お、山下くん？もっといけ！山下くん！！！(もうこの回で山下君推しになった)(でもzmさんも好き) (12月26日 10時) (レス) @page26 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - あらあらあらあら…？山下くん？これは？おっと？ (12月18日 5時) (レス) @page25 id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆーりんち | 作成日時：2023年10月12日 12時
