沼のよう ページ26
私は彼らの手を取り、握手させようとする。
しかし、彼らは私が握っている自分の手を見て固まってしまった。えーとこれは私やりましたかね？
冷や汗をだらだらかきながら、そーっと私は彼らの掴んでいた手を離す。
『えっと…勝手に触ってｽﾐﾏｾﾝ』
もうほぼ泣いている状態で謝る。涙は出てないけど。でも心の雨はすごい。エーミール先輩どうか晴天にしてください。
山「ちがっ、そういう事じゃないよ…！？ちょ、ちょっとびっくりしただけで…！」
zm「ここでコイツと意見被るんは癪やけどAに触られて嫌なわけやないからな！？」
私が謝れば、速急に弁明が返ってくる。
いやじゃあなぜ固まったんだ？
びっくりってどういうびっくり！？
不安だったのがさらに不安となる。
だがさらにここで追求してもと思ったので"それなら、まぁ…"と渋々返した。
そしてここで訪れる無言。いやもうなんかごめんなさい。
すると急に
山「…じゃあ今日はAさんと帰るんで」
と山下くんはゾムに宣言をする。
それをゾムは挑発ととったらしく
zm「は？？そんなん俺が許さんけど？今日Aは俺と一緒に帰るんや」
とこちらも宣言。いや待って聞いてないけど？？てかまた修羅場？？
"なぁ？"と言いながら私に同調を求めるゾム。いやだから聞いてないって。
『ご、ごめん…約束した記憶があるのは山下くんなんだけど…』
zm「嫌や。俺だって今日Aと居れんくて寂しかったんや」
『でも……』
断っても嫌だ嫌だと駄々をこねるゾム。それに困り果てていた私に対して山下くんが声をかけた。
山「…僕も一緒に帰りたかったけど今日はじゃあこの人に譲るよ。また機会があれば一緒に帰ろ」
『え、あ、いやでも……』
山「じゃあ明後日。明後日は一緒に帰ろ？」
半ば押切るように山下くんは私を丸め込む。まぁそれにまんまと引っかかるんですけどね。
いやだって山下くんに弱いから私。
山「じゃあまた明後日ねAさん。…ちなみに余裕のない人はモテないですよ」
zm「は？余計なお世話や」
山下くんはそう一言私とゾムに残して教室を去っていった。待ってゾムのせいで山下くんへの罪悪感すごい。
1人で懺悔をしていると、ゾムは特大な溜息をつきながらゾム自身の髪の毛をグシャッと掴んで掻きむしった。
いつもフードで隠れている顔が顕になる。
その瞳はドロドロと揺らいでいた。
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ふらんすぱん - 大好きです！ (4月29日 10時) (
レス) id: 37d11ec695 (このIDを非表示/違反報告)
たまこ(プロフ) - 初めから今まで一気に見てしまいました！！本当に面白すぎます！！ニヤニヤしてみました！！これからも応援してます！！ (1月15日 20時) (レス) @page30 id: 234b29bb43 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - んふふふ好きです！！これからも無理せず頑張ってください (12月28日 6時) (レス) @page27 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
カフェラテ好きののあ。 - お、山下くん？もっといけ！山下くん！！！(もうこの回で山下君推しになった)(でもzmさんも好き) (12月26日 10時) (レス) @page26 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - あらあらあらあら…？山下くん？これは？おっと？ (12月18日 5時) (レス) @page25 id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーりんち | 作成日時：2023年10月12日 12時
