歩く規制対象 ページ21
私は現在進行形でシャオロンという男に抱きつかれております。ドウユウコッタ??
『ちょっ、あの…シャオロンくん、?』
sha「……んぅ」
『ヒェッ』
呼びかけた数秒後に私をさらにきつく抱きしめ、恐らく規制がかかるような声をあげながら私の肩に彼は頭を埋める。
耳元で出された声に思わず反応してしまう。
いやでもこれはしょうがないだろ。不可抗力ですこんなの。
心臓がバクバクと高速で鳴り響くのがよく分かる。
だ、誰か助けてくれ…!!!
いやでもこの場で来ても逆にダメだやっぱり来るな!!(?)
そんな風に今この現状から目を逸らしている訳だが、シャオロンのサラサラの髪が私の首筋に当たるのでそうはいかない。
そのせいで現実に戻される。
それに私はこういう首筋は特に弱い。おまけに背中全体も触られるとくすぐったくなってしまうのだ。
以前、母に背中のマッサージを頼んだところ、触られるだけでもその反応が出たのでよっぽど弱い。
なにその致命傷。
だから今このシャオロンの髪がくすぐったくて仕方がないのだ!!
sha「……。」
『っ、ちょ、しゃおろんくん、そろそろ離れてもらっても…』
sha「やだ」
『じゃ、じゃあせめて髪の毛を…ッ…』
離れてと言っても拒否する一方。
そしてなんとか声をあげずに耐える私。
我慢して少し震えていたからだろうか。シャオロンがようやく肩に埋めていた頭を上げ、私の顔を覗き込んだ。
sha「…やっぱAってこういう行為慣れてないんやな。めちゃめちゃ顔真っ赤……すげぇかわいい」
『シャオロンくんそう言ってる場合かな???』
どうやら我慢していた反動で顔が真っ赤になっていたらしく、それを照れていると汲み取ったシャオロンは甘い声で囁くように言う。
おい早く離れろこいつ……!!!
『とにかくッ…離れてシャオロンくん』
sha「…なんでさっきっから離れようとするん。俺の事嫌いなんか」
『いやそうじゃなくて…私放送があって遅れちゃうから…!』
sha「いいやんそんなの。俺にかまって」
いやダメだから離れようとしてんだよッ!!!
話が全く通じないシャオロンにだんだん怒りが湧いてくる。
それと同時にようやく恥ずかしめの行為をしているというのを理解したのか顔が熱くなってくる。
そんな時だった。
全く人気のなかった放送室前の廊下に足音が響く。その音はこちらへと近づいているようだった。
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ふらんすぱん - 大好きです! (4月29日 10時) (レス) id: 37d11ec695 (このIDを非表示/違反報告)
たまこ(プロフ) - 初めから今まで一気に見てしまいました!!本当に面白すぎます!!ニヤニヤしてみました!!これからも応援してます!! (1月15日 20時) (レス) @page30 id: 234b29bb43 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - んふふふ好きです!!これからも無理せず頑張ってください (12月28日 6時) (レス) @page27 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
カフェラテ好きののあ。 - お、山下くん?もっといけ!山下くん!!!(もうこの回で山下君推しになった)(でもzmさんも好き) (12月26日 10時) (レス) @page26 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - あらあらあらあら…?山下くん?これは?おっと? (12月18日 5時) (レス) @page25 id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーりんち | 作成日時:2023年10月12日 12時