早退を心に決める ページ17
彼はそう言いながら手を握る。
いやお前もかよ。しかも両手で私の片手をがっしり掴むな。それを額に持っていくなクソ恥ずかしいだろ。
なんか、やっぱり態度おかしくない??ねぇやっぱりこれ私が悪い??怒るよ?(?)
まぁ分かるよな。
こんな状況になっている、ということは。
「ねぇ、見て見て…!めちゃくちゃレアなコネシマ様よ…!」
「いやでも私、あんな顔してる鬱様の方がレアだと思うんだけど…!!」
ねぇ病み上がりの人が浴びていい視線じゃないって。でも会話を聞く限り私なんて眼中に無いらしいけど。
…泣きそ。
朝っぱらから心が掻き乱されている私。
さらに追い打ちをかけるように
ai「あ!おはよう!鬱くんとコネシマくん!それに蓬さんも!」
『お、、おはよう』
手を振りながら挨拶をしたヒロインだった。彼女は先に彼らに言い、ついでと言わんばかりの付け足しで私にもする。
だが、挨拶をしただけでもかなりの進歩。
いやここ進歩しても意味は無いけどね??好感度を上げろ?
そしてヒロインには私が彼らにベッタリとくっつかれている所が見えていないのか彼らにそのまま話しかけた。
彼らは相槌はするもののから返事である。
さらに私から離れる様子は無い。
むしろ私を神と崇め奉るように鬱先生は未だにきつく抱きしめ、コネシマは手を強く握ったまま停止。
いや何この状況助けて。おいヒロイン見えてないのかよ。
結局、この状況が数分続いた。
___
4時間目
…え?なんでこんな中途半端な時間で切ったかって??(メタい)それは授業の内容を聞けば分かる。
rd「じゃあ今日は男子も女子も4キロマラソンなー。キツいと思うけどまぁ、頑張れ」
はい、体育なんですよね。しかも猿山先生の。そしてマラソンという。無理難題すぎて早退したい。
周りからは"応援する気ないだろ"や"猿山も走れー"など罵倒が飛び交う。
いつも思うんだけど猿山先生に対してヘイト高くない?
しかし、猿山先生は痛くも痒くも無い様子で軽く受け流し、準備運動を促す。
もういじられすぎて手馴れてるじゃん。
それから体育委員の号令で準備運動を行う。動きに生気が宿ってないのは気の所為ではないだろう。
そして準備運動を終え、早速走ることに。
今回は私たちのクラスだけなので厄介な奴らはいない(((
だが、1つ問題として私が走るか否かだった。
2373人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふらんすぱん - 大好きです! (4月29日 10時) (レス) id: 37d11ec695 (このIDを非表示/違反報告)
たまこ(プロフ) - 初めから今まで一気に見てしまいました!!本当に面白すぎます!!ニヤニヤしてみました!!これからも応援してます!! (1月15日 20時) (レス) @page30 id: 234b29bb43 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - んふふふ好きです!!これからも無理せず頑張ってください (12月28日 6時) (レス) @page27 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
カフェラテ好きののあ。 - お、山下くん?もっといけ!山下くん!!!(もうこの回で山下君推しになった)(でもzmさんも好き) (12月26日 10時) (レス) @page26 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - あらあらあらあら…?山下くん?これは?おっと? (12月18日 5時) (レス) @page25 id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆーりんち | 作成日時:2023年10月12日 12時