[wrwrd]乙女ゲームの世界に転生しましたが、モブな人たちと青春しますPart6

アレ？どうやら彼らの様子が…？ ページ16

蓬 side


あれから元気に育ちました(？)蓬です。

熱が出た日から数日とてもとても辛かった。病院に行く訳でもないので全て市販の薬で何とかやってのけた。



おかげで金曜日から月曜日まで休む羽目になったよ。



今度も月曜日に休んだ時は連絡がたくさん来た。私の友人を筆頭に生徒会からの個人メールが凄いことになってた。




好きすぎかお前ら(n回目)




この時はだいぶ意識があったから良かったんだけど金曜日の午後とか何も記憶にないんだよね。


本当に辛すぎて。意識が朦朧としてた。


なんか、誰かが家に来ていたような気もしなくは無いんだよな。学校の手紙とかあったし。



だが記憶にない。致命傷だなこれ。






まぁでも今はどうでもいい。



現在私はマスクをして登校中。
さすがにまだ本調子じゃないからな。

そういえば私たちを閉じ込めた女の子達が気になって聞いてみたらもう既に学校を辞めたらしい。


仕事早すぎて怖いんだけど？




1人身震いをしながら学校へと向かった。

＿＿＿

in 教室



友A「お、Aじゃん。おひさ」

友B「Aー！！！死んでなくて良かったよ！！」

『2人の温度差』




教室に入った瞬間、私の唯一の女友達である2人が迎えてくれる。


後から聞いた話だが、この2人も必死に私とヒロインを探してくれたらしい。

この話を聞いた時は普通に泣きそうだったよね。



そんな2人の温度差のある再会を果たして、自分の席に着く。そして授業の準備をしていた瞬間、


ドン、と衝撃を受けて何かに抱きつかれる感覚がした。驚いて見上げるとそこには鬱先生の顔が。




ut「ｯほんっっっまによかった………。Aちゃんやんな…？」




ギュッとキツく抱きしめられ、耳元でそう呟く。そこから再度確認するように彼の手を私の顔に滑らせ、覗き込んだ。


いや近い近い近い。




『わっ、私です蓬です。おはよう鬱くん』

ut「やば……久々のAちゃんからのおはようや…かわい」

『ちょっと距離感バグってるね』




目尻をとろんと下げ、微笑む鬱先生。

いや久々どころじゃないよこんな甘々の鬱先生。初めてだわ休みすぎた私？え、私のせいなのこれ？？


1人で困惑していればそこに




kn「えっ、A！！？もう大丈夫なんか！？」




今の状況では救世主のコネシマ様が。



『うん、本調子では無いけど大丈夫になったよ』

kn「そか……はァァァ……ホンマ、心配させんなや…」




彼はそう言いながら私の手を握った。

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