静かに堕ちてゆく ページ15
em side
さすがにここに長居するのはまずい。そう思った俺はAさんに別れを告げるべく
em「じゃあ、ずっとここにいるのもあれなので…気合いで治したらまた元気に学校に来てくださいね」
そう言って立ち去ろう"とした"。
そうしたのだ。
不意に違和感を感じる。
何かに引っ張られているようなそんな感じが。
後ろを振り向く。そこには
『ぁ……いや、、す、すみません…！！と、とめるつもりは…、なくて、！なんか、、からだがかってに……』
そこには俺の洋服を控えめに掴んでいるAさんがいた。その瞬間、俺は固まって動けなくなった。
Aさんも同じように動けなくなっていると、凄まじい速度で手を離し、先程のように弁解を述べた。
ちなみにその言葉は一言も俺の耳に入ってこない。
Aさんの綺麗な白い手、潤んだ瞳、熱で少し赤くなっている顔。その全てに俺は囚われた。
途端に俺の顔も熱くなる。
先程まで見れていたAさんの顔も見れなくなってしまった。見ていると俺自身がおかしくなる感覚がする。
また激しく心臓が鳴りだした。今度は大きく速い。
そしてAさんから顔を背けるように俺は立った。とりあえずこの意味不明な熱から逃れなければ。
そうして俺は一生懸命手を使って仰ぐ。
傍から見たら奇怪な行動だろう。絶対にAさんも引いた様子で見つめてる。
だがなりふり構ってられない。
一通り冷まし終わった後、深呼吸してもう一度Aさんの方へと向き直る。
ドクンとまた心臓が鳴り出す音がした。
だが気付かないふりをして
em「……すみません、お待たせしました。あの、やっぱり体調大丈夫じゃなかったですか…？」
『い、いえ！そんな！な、なんか体が勝手に動いただけで…だ、大丈夫です！エーミール先輩は勉強もあるでしょうし…』
em「そ、そうですか…？じゃあ私はそろそろこれで…」
『す、すみませんでした…！』
俺はその後、Aさんの部屋を出て、玄関に向かう。玄関で靴を履き、外に出て扉を閉め、
その後俺はズルズルと扉を背に座り込んだ。
心臓の音が鳴り止まない。
先程の笑顔や焦った顔が頭から離れない。
em(や、やばい……俺もしかしたら…)
好きになっちゃいけん人を好きになったかもしれない。
その時俺は頭を抱えた。
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ふらんすぱん - 大好きです！ (4月29日 10時) (
レス) id: 37d11ec695 (このIDを非表示/違反報告)
たまこ(プロフ) - 初めから今まで一気に見てしまいました！！本当に面白すぎます！！ニヤニヤしてみました！！これからも応援してます！！ (1月15日 20時) (レス) @page30 id: 234b29bb43 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - んふふふ好きです！！これからも無理せず頑張ってください (12月28日 6時) (レス) @page27 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
カフェラテ好きののあ。 - お、山下くん？もっといけ！山下くん！！！(もうこの回で山下君推しになった)(でもzmさんも好き) (12月26日 10時) (レス) @page26 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
樹乃(プロフ) - あらあらあらあら…？山下くん？これは？おっと？ (12月18日 5時) (レス) @page25 id: df66a330f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーりんち | 作成日時：2023年10月12日 12時
