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53話 ページ3

そして、静かな昼休みが過ぎ去ったあと
初夏の皮を被った真夏の日差しと、
うるさい教師の声が響くグラウンドに
みな、集合する時間になってしまった



───
グラウンドの日陰

「…」

kn「半袖も買っとこうか」
「…いらん」

kn「…」

Aの腕は、…殴られたあとなど
消えない傷や痣があり中々おみせに
できるものではなかった。

《Aが不良という》誤解を
これ以上広がせないようにあえて薄いが
長袖の体操服を着させた。こういうの
緩い高校でよかったわ

それにしてもブカブカ。
身長に対して最小サイズを渡したが
借りた疑惑を拭いきれないほど生地があまってる

ま、可愛ええからええけど

kn「彼シャツって感じやな」
「…」

kn「え、てか日焼け止めお前塗るんか」
kn「お前は、そういうの塗らんと思っとった」
kn「てか白いな肌」

「…」

コネシマに体使った商売をしている
ことはまだ言っていない。バズーカーに
言えば結末なんて予測ができるからだ

話す必要はないと判断し、だまって
日焼け止めを塗る。1番コスパがいい
ものだけど、安くは無い

でも体を使うためには仕方がない
だって傷は白い肌ほど映えるから


kn「今日は風呂掃除の代わりに買い物頼むわ」
「わかった。あとで教えて」
kn「おん」


───

tn「今日から練習だからなーー、お前ら体調には気をつけろよ」

tn「んじゃぁ体育委員が仕切るから、それに従え」
tn「以上」


tn「…」

コネシマの何かしらのおかけで
Aも参加してくれた。
後ろの方で猫背を余計に丸めながら
地面を見つめている姿に、無意識に
喉がなる

新品の体操服
長袖やから腕とか見えへんけど
まぁしゃーない
来てくれるだけ十分

…体操服誰が買ったんやろ


『俺を、抱けますか』


あのセリフが頭から離れへん。
グルッペンに相談しても消えへんかった
Aにとってそれくらいの覚悟が
ないやつに助けられたくは無い、と
いう意思表示なのだろう




tn「抱いてもなぁ…」
os「ん?トントン先生。相手いるん?」
tn「うわっ!ビックリした…」
tn「いやぁ…おらんつもり」
os「めぅ〜」
tn「…オスマン先生はいそうやな」

女みたいな仕草で男好きの漢
オスマン先生は、めぅ〜と口癖を
披露したあと

os「内緒ー」
tn「はいはい」
os「トントン、やる時はちゃんと照明暗くして」
os「相手が濡れてるか確認するんだよ?」
tn「経験者は語るってやつか」

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作者名:あちき | 作者ホームページ:http://33550619  
作成日時:2024年3月28日 22時

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