【d!】不良を買い取りました！2 (ページ18)

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68話ページ18

玉入れ

「…」

鬱率いる1組は、俺が知らないだけで
普通以上の団結力があった。あの慣れは
練習と作戦をねった証だろう

知らんかった
ま、いっか

鬱も劣らない足で玉をかき集めて
仲間に渡していた。そのまま試合は
済んでいき1組が1位になったらしい

すごいな

ut「A、！」
「お疲れ様。1位おめでと」
ut「ふふっ、流石鬱くんやろ？！」
「アイス」
ut「あ、ﾊｲ…」

ut「A」
「ん、…なに」

鬱が、長袖を引っ張ってせいで
顔が至近距離。綺麗な紺色の瞳に
吸い寄せられる

ut「借り物見に行ってええ？」
「…好きにすれば？」
ut「ん、」

ちゅ

「え、」

ut「俺、あいつらのとこ行ってくるわ！」

「…」

熱で頭がおかしくなったらしい
俺の頬にキスしやがった。
その箇所を拭き取るが、擦る度に
なんでキスしたのか？と
悶々と考えてしまう
俺の肌なんて綺麗じゃないだろ…

はぁ、

「なんで皆そんな好意をもつんだよ…」
？「それはお前が美しいのが悪いぞ」
「っ！」

背中につららが走る。気付かないふりは
もうタイムオーバーで後ろには
護衛と、満面の借金取り

gr「探したぞ。どこにも居ないからかな」
「…そっすか」
「んじゃ、かえgr「借り物は午後らしいな」

gr「A。昼休みは空いてるだろう？
大会議室に来てくれ」
「…なぜ、？」

gr「取っておきのを見せてやる」
gr「もちろん拒否権はないぞ！」

gr「じゃあな」
「ん…」

鬱のキスを拭き取るような彼の手付き
最初から見てたのかよ

「…」

…体育祭、有料にしよかな…

───
一方その頃

リレー

sha「おっそ〜〜??雑魚乙ｯ！」

？「くそっ、なんだよあの不人気が！」
sha「あ"？！」

アンカーのシャオロンは、
他クラスを煽りながら俊足の足使いで
ゴールへと向かう

差し出されたゴールテープをきり
幸せそのものの様子

1位は圧倒的速さで既に旗の前にいるので
結果は2位だが…。

os「盛り上がってるめぅね〜」
em「ほんまですよ…でもあつい…」

汗がやまない暑さにもってきたタオルは
既に湿潤。オスマンさんのその涼し気な
表情が羨ましい

sn「はぁ、たいへんたいへん」

os「お疲れ様です〜、大丈夫？」
sn「今は、PTAに任せとる…水も買えへんやん」
em「…」

sn「てか、俺のA見かけた？」
os「ん？見かけてへんよ、俺のAは」
em「確かに私のAさんいませんね」

sn「…」
os「…」
em「…」